
笹川スポーツ財団(SSF) 主催で昨年から開催された無料セミナー
「誰が子どものスポーツをささえるのか?」
4回シリーズで行われた
第3回「子どもの“スポーツ離れ”を食い止める」 と、
第4回 「『子どもを成長させる大人』五つの条件」 に参加した。
子どものスポーツ離れを食い止めるというテーマをキャッチしたのがきっかけ。
というのも、昨年の中野吉之伴さんを迎えての指導者講習会で紹介された内容と
中野さんが主宰するサッカーゼミナール『吉ゼミ』で紹介された
ドイツサッカー協会(UEFA)が国をあげて取り組んでいる
育成リフォームの内容の一部「サッカー離れに関する取り組み」に
課題の共通点を感じたから。
※写真は、昨年大分で行った中野吉之伴さん講演会のもの。
ここでお伝えしたいのは、
“子どもたちのスポーツもしくはサッカー離れ”
という言葉の上では共通な課題の話だけれども、
その視点というか、議論のスタートは、真逆だと感じた。
それは、どちらが優れているといった評価で論じることではなく、
あくまでも個人的な感想だけれど、
UEFAは、サッカー現場の取り組み、枠組みから、社会の枠組みを構築していこうという視点。
一方、日本は社会の枠組みに対応した工夫で対策を講じていこうという視点に感じられたのだ。
ゆえに、UEFAの育成リフォームは、指導現場での指導方法のリフォームが行われている。
例えば、年代別のフニーニョのオーガナイズの見直す
(個人のボールタッチ数を増やすためなど)。
まだ競技レベルが「そこまでではないとされる選手でもちゃんと
十分なボールコンタクトができる試合環境を作り出す」といった議論を重ねる。
ピッチ上を小さな社会として捉えている様が伺える。
誤解のないようにお伝えしたいのは、
笹川スポーツ財団のセミナーで紹介された
練馬アークス・ジュニア・ベースボールクラブさんの取り組みは素晴らしく、
父母会やお茶当番などの
“保護者の業務負担一切なし”
“罵声や高圧的な指導を完全禁止”
“勝利至上主義否定”
など9つの約束掲げた学童野球チーム。
そして、中野さんがUEFAの育成(育成リフォームの内容も含む)も基に、
実際の指導現場で実践している内容と、練馬アークスさんが実践していることの先で
実現しているのは、“子どもたちの自立”だと感じた。
8月12日(月)、コダマ大洲アリーナで、
私たちは、そんな背景を持ったサッカーのオーガナイズを見ることが出来る。。