成長は 食べて 寝て 待て
2026/08/20

「幸せは食べて寝て待て」というタイトルのドラマが
NHKで放映されています。
一生付き合う病気をきっかけに生活が変わった主人公が、
変化した生活環境や薬膳ご飯を通じて心身を整えていく物語なのですが、
スポーツ子育ての場面に置き換えても、
「成長は食べて寝て待て」なのです。
そして、この“成長”という言葉の中には、からだの動きやパフォーマンスも含まれます。
◇自由に自分の体をコントロールできるようになりたいのであれば、
「食べて、遊んで、寝て待て」
◇パフォーマンスを向上させていのであれば、
「食べて、寝て、からだが良い状態で練習をして待て」
と置き換えることが出来ます。
成長期のペースに見合わない運動量(過活動)のしわ寄せは、
忘れた頃にやってきます。
これは、私の経験なのですが、競技スポーツの現役引退をしてから一時期、
体調を崩すことが多くなりました。
社会人4年目くらいまで、よく熱を出すし、仕事を頑張ると寝込んでしまいます。
会社の人たちからは、スポーツをしていたのに虚弱体質なのか?と
不思議がられていましたし、周囲の体育・スポーツの専門家の方ですら、
「よく熱を出して倒れる熱血ウーマン」と呼ばれていました。
後に、フィジカルコンディショニングを改めて学んだ時、
体調が思わしくなかった大きな理由の一つが、
成長期の時のオーバートレーニング(過活動)や貧血
だったことが判りました。
今の小学生や中学生が、チームの練習のほかに、スキルトレーニング、練習試合や試合、
そして試合後にもスキル練習などをこなしている様子を知っています。
“今”はいいんです。“今”は動けます。でも、知っておいてほしいんです。保護者の皆さん。
この時期は、成長するための膨大なエネルギーが必要なのです。
なんだか、シャキッとしないでだらだら。ゴロゴロしているときこそ、
成長のためのエネルギーを使っているときなのです。
生理学的に、動き続ければ動けます。神経はいつも交感神経が優位になり、
エネルギーを生産消費する回路は動き続けることを習慣化します。
ただ、食事や休息が足りないと、自分の体を削り始めます。
特に骨が弱くなります。疲労骨折や骨折をしやすくなります。
そのまま見過ごすと、その後の年代で、いつか、からだの調子を壊すか、
選手として伸び悩む日が来ます。
このブログを書くかどうか、ここ数年悩み続け、迷っていました。
というのも、以前、とにかく思うままにスポーツの現場で見た疑問や不条理を
赤裸々に書いたことにより、平たい言葉を使うと、“敵”をたくさんつくってしまったようでした。
誰か特定の方を攻撃しようとか成敗しようなどとは1ミリも思っていなかったのですが、
どうやら表現が直球すぎたのかもしれません。
それでも、今回またしょう懲りもなく、書き始めることにしたのは、
「スポーツに頑張る子どもたちの心と体を守りたい」
という消えない思いと、自分自身の競技生活からの教訓、
3人の息子のスポーツ子育てで気づいたことをぜひ、
現役の保護者の皆さんにお伝えしたいと強く思っているからです。
「成長期は 食べて 寝て 待て」
お子さんは、よく食べて、
いろいろな動きを体験できる自由な余白時間が確保されたうえで、
深く眠れていますか?