成長期の“上手くいかない時期“も成長期の一部
2026/09/24
「小学生の時にはボールを投げるのが上手かったけど、最近フォームがおかしい」
こんな相談を多く受けます。
こうしたことは成長期に当たり前に起こることなのですが、
他者との比較が始まり、“学年”という評価の物差しも加わると、
本人または、保護者の心中は穏やかでいられなくなります。
整理してみると
成長期の子どもは、
✅身長が急に伸びる
✅手足が先に長くなる
✅筋肉や県、骨の成長速度がそれぞれ違う
✅神経系が新しい身体の大きさに合わせて動きを調整する
など、個々さまざまに特徴を持った変化が起こります。
こういう時期のことを「運動の一時的非効率期」と表現するのだそうです。
野球を例に挙げると、
身長が急に伸びた ➡ 腕や脚も長くなった
➡身長が伸びるまでと同じ感覚ではコントロールが上手くいかない
厄介なのは、この変化の差の大きさや、時期が人それぞれ違っているので、
指導者に「技術が落ちた」と評価されることです。
このような変化は、必ずしも
「技術が落ちた」り
「やる気がなくなった」
わけではないのですが、
ちょうど同時期に、体の変化や動きが安定して、神経系も調整が完了した
他の選手と比べられてしまうと、間違った評価に繋がりがちなのです。
女子選手は特に、整理が始まって体に脂肪がつきやすくなる時期に
ボディイメージががらりと変わることがあります。
それまでの動かしやすかったからだのイメージから離れ、
変化した身体をコントロールできるようになるには、
一時的に能力が失われたように見えますが、
実は、新しい体に合わせて、動きを学びなおしている時期です。
以前、からだの動きLABOに来ていた水泳の選手も、
その時に一番の目標にしていた大会に出場するため、
標準記録突破を目指して練習に励んでいましたが、
まさに、この一時的非効率期が重なってしまいました。
こういったことが起こることの説明もしていたのですが、
ご両親の落胆がとても大きかった。
ところが、学年が進み、その後は、
全国レベルの目標の試合への出場も果たし、
競技人生の歩みを進めているそうです。
一時的非効率期のことを知っていようがいまいが、
上手くいかないときには悩んでしまうのでしょうが、
落胆の度合いと内容は違ってくるのではないでしょうか?
「子どもの身体は、成長することを最優先にする」
お子さんの今をそんな目線で見てみてください。