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9年間のコンディショニング

2025/03/29
小学1年生から9年間、コンディショニングに通ってくれたN君。
ついに、県外の高校に旅立っていきました。

コンディショナーとして、スポーツの指導者として、大人として
N君とそのご家族に、たくさんの学びの機会を頂きました。

出会ったときは、頭の重さが目立つボディーバランス。
よく、頭から転んでいました。

よく動くので、エネルギー消費量が高く、備蓄がなかなか追いつかない。
鼻炎で呼吸筋の使い方に癖があり、そんな特徴をカバーする姿勢が
彼そのものでした。

人は、そもそも生きやすいように機能を発揮して、自分を守ります。
そのことが時として、運動能力や機能的な体の動きを妨げてしまうこともあります。

たいていの大人は、専門家でもなければ、そのようなことに着目して
自分のこどものスポーツを観戦したり、パフォーマンスを分析しないので、

往々にして ・他人と照らし合わせる
      ・自分の知っている選手と照らし合わせる  などをしがちです。

思うようなパフォーマンスが発揮できない期間、
本人のスポーツ活動への興味を削ずに、サポートするには、
指導者と保護者の知識とその知識を活用するリテラシーが必須となってきます。
(全く口出しせずに注意深く観察し、ただただ応援することも含めて)

N君の場合は、体そのものの機能に関わる部分の成長が極端にのんびりでした。
(医科学的根拠にも基づいて)
だからこそ、保護者と何度も会話を重ねて、そのリテラシーを共有しつつ、
本人の成長に合わせたコンディショニングを継続してきました。

今年、熊本県で開催されたサッカー指導者のカンファレンスの中で、
スイスのテクニカルダイレクターであるパトリック・ブラックマンさんが
「遅咲きの選手の才能を見逃してはならない」とおっしゃっています。

フィジカルコンディショナーである私の視点では、
育成システムの流れを時間軸にした「遅咲き」という言葉を
別の表現にすると、
「“才能の咲く時期”を見逃さない指導者を育てなければならない」
となります。

その子その子の開花の時期は、観察すれば、
その子の完璧な時期に設計されているのかもしれないと思うのです。

だからこそ、育成という観点は重要で、
 大人が手を加えすぎても
 放任しすぎても、
その設計図を狂わせるリスクがあり、
楽しい時期であるにも関わらず、難しい時期でもある。

そのことを注意深く思い知らされたのがN君との出会いでした。

N君の保護者は、客観的なデータに基づいてお子さんをサポートする

知識と行動力をお持ちでした。

“THE アスリートトレーニング” 例えば、大人もよく取り組む
体幹トレーニングや筋力トレーニングなどではなく、
まずは、ボディバランスを整えつつ、ターゲットである部位を
複合的に使って、動作に結び付ける
 地味だったり
 遊びみたいだったり
 リハビリのような動きだったり
の意図あるプログラムの価値を信じて、受け入れて、継続してくださった
保護者とN君本人。

競争の激しいサッカーというスポーツに取り組む中で、
“育成”に徹し続けられたことに感謝すると同時に、
彼の持つ完璧な設計図の上の開花をこれからも楽しみに応援していきたいと思います。


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