
これは1991年当時のある記事からの抜粋
ードイツ(旧西側)では、国民の約69%がスポーツを行い、
約35%の人が1中間に1回以上、定期的にスポーツを行っているー
東京都に当時あった福岡スポーツ研究所の当時の主任研究員佐藤由夫氏の
執筆文。この続きを紹介すると、
ーこのように、実質的な参加者が多い理由として、国民一人ひとりの
自覚の高さ4,質、量ともに充実した施設、開かれた地域スポーツクラブの存在、
資質の高い指導者の配置、綿密な計画に基づく「トリム運動」の推進などが
挙げられるー
実は現在、成人のスポーツ参加率では、日本はドイツをわずか3%ではあるものの
追い越している。様々な社会的背景による健康志向の強まりや、公共・民間施設の充実、
働き方思考の変化などが後押ししているようだ。
(※笹川スポーツ財団スポーツライフ・データ2022より)
私が注目しているのは、
○開かれた地域スポーツクラブの存在
○資質の高い指導者の配置
○綿密な計画に基づく「トリム運動」
ハードよりもソフトの部分、その長年の積み重ねの方だ。
そして、その枠組みは、確かに指導者の指導に多大な影響を及ぼす。
私が、ドイツ在住の日本人育成指導者の中野吉之伴さんをお招きする一つの理由は
そうした背景の中で、それこそ育まれ醸造されたコーチングを参考にするためだ。
勝ち負けや評価が先になると、人は委縮し、警戒し、結果として脳科学的にも脳の動きも
フリーズする。
どんなコーチングが、自然と人の体を動かし、自ら考え始めるシチュエーションを創るのか?
そのヒントを、歴史に育まれたドイツのグラスルーツ仕込みの指導から、
自活的に感じ取りたいし、多くの保護者に感じ取る機会を設けたい。
8月12日(月)、3連休の最終日。ニュートラルな心で、ぜひ、実体験していただきたい。